放送、シネマ、プロフェッショナルの分野で進化を続けてきたパナソニックの映像テクノロジーが、いまひとつに凝縮。DVCPROHD P2カメラレコーダー AG-HVX200。
高まるHDコンテンツのニーズに応えるHDハンディカメラであると同時に放送システムのIT化で最先端を走るパナソニックP2初のHD対応プロダクト。新開発の光学系と高性能DSPが紡ぐHD映像を放送用DVCPRO HDコーデックでP2カードに記録する全く新しいシステム。それがもたらしたのは、従来のハンディHDカメラでは望めなかった高画質とHD/SDマルチフォーマット&マルチコーデック記録。映画制作用として定評ある“VARICAM”の技術からフィルムカメラの演出技法であるスロー&クイック撮影を可能にするバリアブル・フレームレート機能をハンディカメラで初めて搭載。P2カードへのファイル収録は信頼性・即時性・コストにすぐれ制作ワークフローを革新するとともにノンリニア編集システムに直結。これら先進のテクノロジーをハイエンドDVカメラとして洗練されたDVX100シリーズの流れを汲むデザインと操作性に凝縮。すべての映像クリエイターに ― 革新するソリューション AG-HVX200。

 新開発ライカディコマーレンズの描写力
HD用に新たに開発されたフィルター径82mmの大口径レンズ。ライカの光学技術とノウハウが結実した、非球面レンズ3枚を含む11群15枚構成のライカディコマーレンズをHD撮影用途に最適化設計しました。低分散ガラスにより低色収差と高解像度を実現、マルチコートによりフレア・ゴーストを低減。描写力、ニュアンス、陰影感に優れています。
※LEICA/ライカはライカマイクロシステムIR GmbHの登録商標です。※DICOMAR/ディコマーはライカカメラ社の登録商標です。※LEICADICOMARは、ライカカメラ社の品質基準に基づき、ライカカメラ社が認定した測定機器と品質保証システムによって生産されています。
 広角&高倍率13倍ズームの広画角
HD収録用途に合わせた高倍率13倍ズーム。プロユースに対応したワイド端f32.5mm(35mm換算)の広角重視設計により、ほとんどの用途でワイドコンバーターレンズが不要です。TELE端のMOD(最至近焦点距離)も約0.6mを確保し、ハンディカメラの機動力を存分に発揮。DVX100シリーズでも好評のカム式ズームリングは操作もプロライク。
 OIS(光学式手振補正システム)の安定性
光学式手振補正システムOIS(Optical Image Stabilizer)を内蔵。レンズ自体が駆動するこの方式は電子的補正のような画質劣化が生じません。ハンディカメラの弱点である手ブレに対して高画質を維持したままで補正できます。

 新開発、高感度プログレッシブCCD

小型HDカメラでは困難とされた高感度を確保するために1/3型プログレッシブCCDを新開発。1画素あたりの受光面積が広いため高感度が得られます。これに新開発DSPによるデジタル・プロセスを組合わせることにより、放送用HDカメラに迫る高解像度・高S/N・高感度をバランスよく実現しました。

 高精細ネイティブ・プログレッシブ1080/60pスキャン
AG-HVX200のカメラ部は1080/60pという高速レートでスキャニングします。プログレッシブCCDによる垂直解像度の高いネイティブ・プログレッシブ映像からP/I変換、ラインコンバート、ダウンコンバートすることにより、インターレーススキャンからの電子的補完では望めない高画質のHD/SD収録映像が得られます。
 14-bit A/D・19-bitプロセスの新DSP
1080/60p映像信号を処理する新開発DSPは14-bit A/D変換・19-bitインナープロセスという、かつてない高精度デジタル・プロセス能力を備えています。R/G/B各色に対してガンマ設定(8種類)を含む各種の映像調整を行うとともに、各種HD/SDフォーマットへの変換までを一括して行います。放送用カメラをも凌ぐこの驚異的なDSPの開発により、どの映像フォーマットにおいても高画質のアウトプットが得られます。

 DVCPRO HDコーデックの確かな画質・音質
記録方式は放送用・映画制作用として実績あるDVCPRO HDコーデックを採用。高画質・高音質のHD映像をファイルとしてP2カードに収録できます。映像ビットレート100Mbps(1080/59.94i、720/59.94p時)の低圧縮率、編集に適したフレーム内圧縮方式は動きの激しい被写体やドロップアウトに強い高画質なコーデックです。またサンプリングレートが4:2:2であり、クロマのエッジにジャギーが出にくいため、合成処理にも有利です。またオーディオについても非圧縮の16bit・最大4チャンネルのデジタルオーディオを採用しています。
放送用DVCPRO HDカメラレコーダー
(ソルトレーク五輪)
 HD/SDマルチフォーマット記録に対応
小型カメラとして世界で初めて1080/24p収録に対応。または1080/60i、720/60pのHDフォーマットをP2カードに収録できます。
現行テレビ方式であるSD(480i)にも対応。記録フォーマットはDVCPRO 50/DVCPRO/DVの各方式が選べるマルチコーデックです。

 大容量・コンパクト・高速アクセス

P2(Professional Plug-in)カードはプロユースのA/Vメディアとして開発されました。4枚のSDメモリーカードをパッケージすることにより、SDメモリーカードの4倍の容量と4倍の転送速度を実現したものです。DVCPRO/DVコーデックで32分収録が可能な最大8GB(AJ-P2C008HG)の大容量ながら、重量約45グラムと軽量・薄型。
AVデータはカットごとのMXFファイルとして記録。PCカード規格に準拠し、ノートパソコンのPCカードスロットにプラグイン、デジタイズ不要でノンリニア編集やネットワーク転送を行えます。他のメディアを圧倒する最大640Mbpsの転送速度が制作のスピードアップを実現します。

 高い信頼性でリユースが可能
衝撃1,500G、耐振動15G、動作温度−20℃〜60℃、保存温度−40℃〜80℃というメモリーカードならではの圧倒的な特性は、過酷な環境下の取材で高い信頼性を発揮します。コネクタ部のプロユース設計により一般のPCカードをはるかに凌ぐ30,000回の抜き差しテストをクリア。また書き込み禁止スイッチ(WriteProtectSW)も装備しています。
記録再生時に接触や回転のない半導体メモリーの特性により、P2カードは長期にわたって収録と初期化を繰り返して使用できます。収録素材はP2 storeなどのハードディスクやサーバーにファイルコピーするため、テープのようなオリジナル保存は必要ありません。メディアの消費が極めて少ないことは、コスト削減と環境保全に貢献します。

 瞬時のスタートと安全なデータ保護
スタンバイ状態からのRECスタートは瞬時。収録はカードの空き領域に自動的に行われるため、VTRのようにブランク部分を頭出しする必要もありません。プレビュー中でも即座に収録開始できます。また通常モードでは収録済のデータが上書きによって消失することはありません。ファイル消去やカードの初期化を行わない限り安心です。
 クリップサムネイル/データ機能
収録はカットごとにクリップ(ファイル)として記録。各クリップにはサムネイル画像とファイル情報が自動的に付属します。LCDモニターでのプレビュー時にサムネイルの一覧表示から選択したクリップをすぐに再生したりクリップのデータを確認することができます。またこのサムネイルとファイル情報はノンリニア編集ソフト上でも表示されます。
 ショットマーカー機能
OK/NGなどのマーキングに便利なショットマーカーをクリップごとに付けられます。収録中はもちろん、収録後でも行えます。PCマウント時にはマークしたクリップだけを表示することができます。
 ホットスワップRECなど多彩な収録機能

●ダブルスロット・ホットスワップ:P2カードスロットを2基装備。2枚のカードに連続して記録できるほか、 記録中でもカードが交換できるホットスワップ機能により、複数のカードを次々に使って長時間の連続記録が可能。P2 storeを用いて収録済カードのコピーと初期化を順次行いながら収録できます。

●ループREC:2枚のP2カードを用いて順次上書き記録することにより常に過去一定時間の収録データを保持。巻戻しロスがなくシームレスな情報が得られます。無人運用の監視・観測などに。

●プリREC:スタンバイ状態でカメラに入る映像・音声をHD時約3秒、SD時約7秒まで常時メモリー。RECスタートから設定した秒数をさかのぼって記録します。決定的な瞬間の撮り逃がしをリカバリーします。

●ワンショットREC:スタートボタンを押すごとに設定した時間(1フレーム〜1秒)の収録を行う、アニメーション制作に便利な機能。

●インターバルREC:設定した間隔(2フレーム〜10分)で1フレームの収録を続ける間欠記録モード。監視・観察、あるいは超アンダークランク撮影として特殊な演出に。
 PC/Macにダイレクト接続
AG-HVX200はそのままP2カードドライブとして使用できます。PCモードでUSB2.0に設定すればWindowsPCと、1394 Deviceモードに設定すればMacと接続してAG-HVX200のカードスロットのP2ファイルにアクセスできます。
 P2 storeを用いてカードの反復使用が可能

ポータブルハードディスクユニットAJ-PCS060G(P2 Store)が収録フィールドを拡げます。P2 storeはP2カードスロットを備え収録済カードをコピー/初期化して何度でも反復使用できます。バッテリー駆動でき、数枚の携行カードで長時間の収録をカバーできます。持ち帰ったP2 storeはPCにUSB2.0で外付けHDとしてマウントできます。


 12fps〜60fps バリアブル・フレームレート機能
映画・ドラマ・CMなど映像制作の現場で採用されているパナソニックVARICAM。そのネーミングのもととなったバリアブル・フレームレート機能を小型カメラとして初めて搭載。720pモード時、フレームレート設定は24p/30pに留まらず、12P〜60p間の11ステップから任意に選択できます。VARICAM同様、フィルムの撮影手法であるアンダークランク(コマ落し撮影)/オーバークランク(高速度撮影)を駆使して、クイックモーション/スローモーションの演出が可能です。

 新機能・720pネイティブモード
P2カード記録によりカメラのフレームレートそのままで記録する新機能・ネイティブモードが生まれました。24pモード時は24コマだけを記録します。再生をノーマルレートで行うことにより、フレームレートコンバーターなしでスピードエフェクトの効果を実現し、その場でプレビューすることが可能です。またP2カードの記録時間も長く確保できます。
 720p over 60pモード
60pに変換して記録するVARICAM互換モード。例えば24pモード時、2:3プルダウンして60コマを記録します。記録時間は通常の1080iまたは720pと同じですが、記録中でもIEEE1394端子からDVCPRO HDのストリームとして出力できるため、DVCPRO HDレコーダー
AJ-HD1200AやFOCUS社のFireStore(将来対応)などの外付けHDDレコーダーに接続してバックアップ収録が可能です。
 1080/480 24pアドバンスモード
1080および480のプログレッシブ収録は24p/30p/24pA(アドバンス)モードで60iに変換して記録されます。24pアドバンスモードは2:3:3:2プルダウン方式で、このモードに対応したノンリニア編集システムにIEEE1394インターフェイスでアップロードした際、画質劣化の少ない60i/24p変換が行え、高画質を保った制作ができます。

 豊かな階調表現を生む8モードガンマ
カメラの表現力を大きく拡げたガンマ機能は“VARICAM”のノウハウから生まれたパナソニック独自の技術です。AG-HVX200にはフィルムトーンが得られるシネライクガンマ、報道取材用のNEWSガンマなど8モードのガンマカーブを備えています。
 
 DVテープでスロー/クイックモーション効果の実現が可能

AG-HVX200はP2カードスロットとは別にミニDVテープドライブも搭載、DVX100シリーズ同等の60i/30p/24p/24pA(アドバンスド)の各モードで収録できます。さらにP2カードを使用すれば、720pネイティブモードでオーバークランク/アンダークランク撮影されたHD素材を、フレームレート変換後ダウンコンバートしてミニDVテープにダビングできます。これにより従来はVARICAMフルシステムでしか得られなかったスピードエフェクト表現をDV制作においても実現できます。もちろんP2カードに収録したDVCPRO HD素材(1080i/720p)をダウンコンバートしてDVテープにダビングすることもできます。


 カム式マニュアルズーム
業務用交換式レンズ同様の素早く微妙なズーミングができるカム式(メカニカル作動)マニュアルズームリング。動きだけでなく粘りのある操作感も交換式レンズに近いもの。サーボ(電動)ズームも装備。
 センターズーム付マニュアルフォーカス
マニュアルフォーカスは交換式レンズに近いタッチのフォーカスリング。HD対応のフォーカスアシスト(センターズーム)機能を搭載。画面中央部を切り出して拡大することにより、シビアな精度が求められるHDのマニュアルフォーカス操作をサポートします。オートフォーカスは緊急時およびハイ/ローアングル時に活躍。∞ポジションは焦点距離を無限大に戻しマニュアルフォーカス操作をサポート。PUSH AUTOボタンはマニュアルモード時に一時的にオートフォーカスが機能します。
 マニュアルアイリス
マニュアル操作を重視した大型のアイリスダイアル(方向設定可能)を装備。オートモード時には目標値の設定機能として動作します。またオートアイリスに逆光補正またはスポットライト補正機能の付加が可能。
 ゲイン、NDフィルター
マニュアルモード時、3ポジションのGAINセレクターでゲインアップできます。Lポジションは0dB固定、M/Hポジションには0/+3/+6/+9/+12dBの5値からそれぞれ任意の値を割当てできます。さらにUSERボタンで+18dBのゲインアップも使えます。また1/8NDと1/64NDのNDフィルターを内蔵し、切換えて使用できます。
 スロー/シンクロ/ハイスピード・シャッター
最長1/12秒のスローから最高1/2000秒までのハイスピードまで、シャッター速度を任意に選べます。バリアブル・フレームレートと組み合わせることで、ブラー効果やコマ落し効果が得られます。モニター画面等の収録に適したシンクロスキャン機能も備えています。

 シーンファイルダイアル

撮影状況に応じた設定を瞬時に呼び出せる専用ダイアルを装備。6つのプリセットファイルがすぐ使用できるほか、名称・設定値を任意に変更できます。またファイルはSDメモリーカードに保存/読込みできます。

 USERボタンを3個装備
各ユーザーの使用頻度の高い機能をワンタッチで使用できるUSERボタン。12種の機能(REC CHECK, SPOTLIGHT, BACKLIGHT, BLACKFADE, WHITEFADE, ATW, ATWLOCK, GAIN18dB, FOCUS RING, MEMO/INDEX, SLOT SEL, SHOT MARK)の中から各ボタンにひとつずつ、合わせて3つの機能を割当て可能。
 AUTO/MANUAL切換えスイッチ
緊急時にすぐ収録が開始できるAUTOモード。オートアイリス、オートゲイン、自動追尾ホワイト、オートフォーカスの機能を一括してON/OFFできます。機能ごとにオートモードから外すことができ(オートゲインはレベル変更も可)、好みに合わせてカスタマイズ可能です。
 ホワイトバランス/ATW(自動追尾ホワイト)
WHITE BALセレクターに2値(A/B)をメモリー、プリセット値と合わせ3ポジションから選択できます。ATW(自動追尾ホワイト)機能を割当てることも可能。ライティングに応じてリアルタイムでホワイトバランスを自動調整され、アクティブな収録をサポートします。

 オーディオXLR入力

内蔵ステレオマイクロホンに加え、放送業務用48Vファントム給電対応のXLRオーディオ入力端子を2チャンネル装備。
入力1/入力2それぞれにLINE/MICを切換できます。

 大型レベルボリウム

視認性・操作性にすぐれた大型ボリウムによりマニュアルレベル調整ができます。入力設定はCH1/CH2ごとに内蔵マイク/入力1/入力2の選択がスイッチで、ALC機能も備えています。


 大型チルトアップEVF
23.5万画素高精細LCDを採用。目を離しても視認性が高い大口径で90度までチルトアップできますから、ローアングル時にも便利です。フォーカスが見やすいディテール(PEAKING)スイッチも装備。
 3.5型カラーLCDモニター
120度の範囲で開閉、270度の範囲で回転できる大画面・高輝度の表示により、フレキシブルな撮影アングルやビューイングが可能です。16:9ワイドモード時にはレターボックス表示できます。
 ハンドルグリップ上部のトリガーとズームボタン

レンズグリップ部とは別にハンドルグリップ上部にもREC START/STOPボタンとズームボタンを設け、ローアングル撮影時や三脚使用時の操作に配慮しました。ズーム速度は3段階に切換できます。

 マグネシウム合金シャーシ
放送用DVCPROと同様に、シャーシにはマグネシウム合金製ダイキャストを採用。高い剛性と耐久性が精密なメカニズムを守ります。過酷なフィールドワークに高い信頼性を発揮する、プロのための基本設計。
 利便性を高めるさまざまなサポート機能
●MODEチェック: カメラの設定状態を一覧表示。
●ZEBRA機能: 50%から105%まで5%ステップで2パターン。
●マーカー機能: 画面中央付近の明度を数値で正確に測定できます。
●TALLYランプ: フロントとリアにタリーランプを装備しています。
●カメラリモート: フォーカス、アイリス、ズーム、RECスタート/ストップの手元リモートが可能です。
 高度な映像調整機能を内蔵
●CINE-LIKEモード含むマトリクステーブル選択。
●Hディテール、Vディテール、ディテールコアリング、スキンディテール。
●クロマレベル、クロマ位相、色温度、マスターペデスタル。
●ニーポイント設定(AUTO/LOW/MID/HIGH)。